骨太で疾走感溢れる社会派良作メーカー太田愛さんの最新作!
今作は独立作品です。
(デビュー以来の3作はシリーズ物)
物語は、警察が4人組をマークしているところから。
アジトに集合したところで一気に逮捕、と思いきや、ご近所のボヤ騒ぎに紛れて逃亡されちゃって。というオープニング。
4人は自動車工場の非正規工員とのこと。
罪状はなんだろう?テロか?
非正規雇用といえば相場英雄『ガラパゴス』?
それより『震える牛』みたいな大企業の巨悪を暴く系?
謎の人物、日夏と灰田は何者?
(冒頭の登場人物紹介、日夏と灰田の説明が「互いの友人」でウケました。情報量ゼロ!まあ、書いたらネタバレだからな…)
いろんなことが謎のまま、発端の夏(過去)のシーンへ。
追われている4人、なんか良いやつじゃない?
あまり暴力的な犯罪に至ってほしくないなあ。
とはいえ社会悪への怒り方、純粋すぎとも言えないか?
一人くらい脱落しそうなもんだけど、4人を引き合わせた玄さんの目利きが良いのか?
うーん、あまり暴走してほしくないなあ…。
変な親心が芽生え出した笑
ストーリーは超絶テンポ良く展開します。
万年ヒラ刑事、ひと山当てたい雑誌記者、自動車工場の工場長、副社長、出世コースのエリート課長、様々な立場と視点で物語に絡んでくる。
どれもこれも人間味があって良い!
物語の裏で大物政治家が立て続けに現役引退する。
これは『天上の葦』のムカつくじいさんかな?と期待したけど違った…。
最後まで4人を応援したい気持ちと、社会(企業)に反撃してほしい気持ちとで、もう読んでるこっちの気持ちが忙しい!
でも面白いから手が止まらない!
というわけであっという間に読了だ!!
ラストはそうきましたか!!!はい、名作認定!!!
何言ってるかわからない感想で申し訳ない。
おもしろかった!です!
第26回大藪春彦賞受賞!もっと賞あげて!!
追記:
私が読んだ太田愛さんの他作品は、以下。
『犯罪者』
『幻夏』
『天上の葦』
貧乏探偵・鑓水(やりみず)と不器用刑事・相馬とフリーター修二の3人組が登場。
このトリオが良い感じなんですよ。
太田さんは読者に愛される人物造詣がうまいんだな。
